今にも消えた瞬き落ちてきそうな曇天の日。空にはレースのベールが沢山かかりました。

「無事に木馬さん、お仕事済んだみたいね」　

『今月は少し暖かくなるのが早いみたいね。これじゃぁリボン雲の木馬さんも大慌てだったんじゃないかしら』

「大丈夫だとは思うけど念には念を。この白くて小さなリボン鈴蘭が汚れてしまわないように私たちは羽根のリボンを結ばなくっちゃ」

毎年鈴の根を響かせ一斉に咲く小さなリボン鈴蘭。白くてまぁるい羽根が愛らしい蝶々が1りん1りん丁寧に、リボンを結んでいきます。

『光を無くした迷子の瞬きが万が一落ちて来た時自由に飛び回れないと大変だもの』

「明日は苺畑のウサギさんの所へ結びに行かないといけないから今日中に」

『あっ、あそこに居るのくまさん店長じゃない？』

「本当だ！くまさん店長ー！こんにちはー！」

遠くで手を振るくまさん店長。今日はリボン鈴蘭の仕入れの日。可愛く咲いた鈴蘭を少しだけ戴きました。

“いつも可愛いお花をありがとう”

沢山想いが詰まったお花を揃えて

今日もくまさん花店開店です。